我が国では数十年前に絶滅したであろうオ-ト3輪の運転手がバゲットサンド(長いままの)を頬張っているではないか。「どこかで見た光景だけど…」と考えてみると、それは先日仕事で行った、東京でもお洒落な町の恵比寿だった。宅配便の運転手がカスクード(フィセルサンド)を食べていた。その光景がこの発展途上の国にあるのだ!この国の全ての予算(国家予算)を合わせても東京都の年間予算の何分の一である。何とも変な感じだったが、僕の頭に「この国でパン屋でもやってみようかな」と言う考えが浮かんだのは事実だ。
昨年、僕の住んでいる大分市で2店舗出店した。メニュ-の7割がハ-ド系と言う品揃えで、ヨーロッパ風の内装、店員は皆コックコ-トに赤のコックタイ、濃いグリ-ンのエプロンという、大分では少々凝ったスタイルで始めたものの1年後には「空き店舗」の看板が掛かっていた次第だ。何とも情けない話だが事実である。
田舎とは言え日本の県庁所在地である我が町で通用しなかったスタイルが、国民の平均月収が100ドルのこの国で当たり前なのである。私の言いたい事はもうお分かりだと思います。ベトナムのパン事情はここまでなのですが、最後に私の独り言を少し…。
この記事に目を通していただいている諸先輩方もそうであろうと思いますが私の場合も同じです。多分に洩れずパンを焼く匂いで目が覚め、多分に洩れず焼きたてのパンが食卓に並ぶ、給食のパンケ-スには「白瀧屋のパン」の文字。後継ぎの呪縛から逃れようといろんな仕事をしたものの所詮、餅屋は餅屋、パン屋はパン屋でした。それなら徹底してパン屋になってやろうと腹をくくりました。
13年度、全青連で給食委員会の仕事を仰せつかりました。皆様ご存知の通り昨年大分市では学給パン、ご飯の異物混入問題で3社が営業停止(正確には学校側の受取拒否)と言う大事になり罰則まで決まった次第です。これを教訓にこれからの学校給食委託業者のあり方、未然に防ぐマニュアルづくり等を模索していきたいと思います。本紙Tomorrowをご覧の皆さんのご意見を参考にさせていただければと思いますので、お気づきの事が御座いましたら是非事務局までお寄せください。お願い致します。結びになりましたが、私の取り留めの無い話に最後まで目を通していただきましてありがとうございました。感謝申し上げます。
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